「感謝して ますます力を尽くします」 園長 金子 智
冬に備え葉を落とした桜の木が枝ぶりを誇っているようです。遠く飯豊の山々も白くなってきました。
11月10日、11日の「作品展」に大勢の皆様が来園くださり、子どもたちの作品を褒めてくださいました。本当にありがとうございました。
お子さんの手を引いたお母さんが職員と、「上手に描けるんですね~、家ではあんまり描かないんですよ。どうやって描かせてくださったんですか。」
「お友達とおしゃべりしているうちに、イメージが広がるんですね。『これなあに、あれなあに。』と聞くんです。そうすると『これはね、あれはね。』と教えてくれるんです。そうやって言葉にしながらイメージを膨らませていくんです。」
「上手に描けたね~。えらい えらい。」お母さん、この子の頭をなでました。
「これ、ぼくがつくったんだよ。」この子のつくったトンボをじっくり眺めたていたお母さん2人、
「ねぇ、見て見て、ほらちゃんと足が6本あるよ。」
「ほんとだぁ、すご~い。よく見ているんだねぇ。えら~い。びっくりしちゃった。」
あっちでも こっちでも作品に心寄せ、感嘆の声をあげておられる姿がありました。作品は子どもたちの分身です。子どもたちにとって作品が褒められることは自分が褒められることなのです。
作品展に来てくれた卒園生に、「小学校は楽しいですか。」たずねるとどの子も、「はい、楽しいです。」と。安心しました。
お家の方も、「伸び伸びと学校生活を送っているようです。これもこども園でよくしてくださったおかげです。」嬉しそうに聞かせてくださいました。
運動会に学習発表会に、卒園生の頑張りぶり耳に届きます。本当にありがたく嬉しいことです。
私たちは、「担任であったり、調理であったり、事務であったり、バス運転であったり、支援センター運営であったり、管理であったり、それぞれ仕事の内容こそ異なれ、どれもこども園、支援センターの保育教育になくてはならないものであるという点で全く同じである」という考えにしっかりと立っています。その上で合言葉を実行し、「ほらできた、できることを増やしたね。おめでとう。」と導いています。聖心こども園の教育理念に「すべての子どもをありのまま受け入れ、心から愛する」と謳い実行すべく力を尽くしています。
お母さんの「こども園でよくしてくださったおかげです。」のお言葉に、耳に届く卒園生の頑張りぶりに励まされます。勇気付けられます。
その時々に、今どうすることが合言葉を実行することになるのか、こども園の教育理念を実現することになるのかを考えそのようにしていきます。
感謝して ますます力を尽くします。
紅の山茶花に 心和みます。