「こども園と小学校」スムーズに つながって
園長 金子 智
各クラスとも2月23日(土)に行う「げき遊び」の出し物を決めました。子どもたちも職員も楽しんで準備をしています。どうぞお楽しみに。
先日、今度小学校に入学する卒園児引継ぎのため、年長クラス担任と2人で小学校に行ってきました。教務主任の先生が、
「入学後3ケ月間、子どもたちは平仮名を学びます。園で平仮名に触れてきた子どもと、小学校に入学してはじめて平仮名に触れた子とでは大きな差が生まれています。初めて平仮名に触れるお子さんはお友達より苦労しています。」と
話されました。
園にもどり、あらためて園内に掲示されている平仮名を探して回りました。たくさんありました。
「あけましておめでとう」、「しっかりてをあらおう」、「せいしんこどもえんのいちねん」、「おたんじょうびおめでとう」、まだまだありました。
「ひかり」クラスの部屋には歌「ぎんいろのつばさ」の歌詞が掲示されていました。「つばさ いっぱい ひろげて、おおぞら たんけんしよう ほら おひさまや ほしたちが・・・。」と。
歌声が聞こえてきました。先生は今歌っている歌詞を指さしています。子どもたちの目は先生の指先の文字を見つめていました。
日常行っていることが、小学校の平仮名の学習につながっていたのだとあらためて思いました。
これも小学校とのスムーズな連結を実現している具体のひとつです。
私が小学校に入学して間もないころだったと記憶しています。先生が給食のお話をしました。
「給食はみんなの体を丈夫にするために考えて考えて作ってあるんですよ。だから残さないようにしましょうね。苦手なものでも頑張って食べましょうね。」と。
「は~い。」
みんな張り切って 元気よく返事をしました。
いつもは好き嫌いのない私ですが、この日はどこか気持ち悪くて食欲もありませんでした。さんまのかば焼きがでました。大好物なのに、においをかいだだけで「ウッ」となりどうしても食べることができませんでした。「残してはいけないんだ」困った私はこっそりハンカチに包んでポケットに入れました。そして食べたふりをして食器をかたづけると校庭の端っこに捨てにいきました。
きっと私の様子が変だったのでついてきたのでしょう。一人の友だちが「あ~っ、いけないんだ、いけないんだ。」はやし立てて、先生のところに私を引っ張っていきました。先生はうつむいている私と ハンカチの中のかば焼きを見て、静かに穏やかに話してくれました。
「さとしちゃん。気持ち悪くて、食べられなかったんだね。そういう時は『気持ち悪くて食べられません。』と言えばいいんだよ。」と。
先生の言葉を聞いてぽろぽろ涙がでました。今でもはっきり覚えています。あの先生のこと今でもなつかしく思い出します。
雪遊びに興じる子どもたちの声が園庭に響いています。
2019年2月1日金曜日
5/1園長だより 「応答関係が安心をもたらす」園長 金子智
子ども達と私たち職員とすっかり仲良しになりました。近くなった快さを味わっているのは子ども達も私たち職員も同じです。 今年卒園した子ども達に「『お話し聴いて。』と言われたら『いいよ。』と返事して、一生懸命お話しを聴くことが大事なんだよ。」と説いて聞かせてきました。子どもた...
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