かけがえのない「宝」 園長 金子智
ゲームに、焼きマシュマロに、かき氷に、花火にと、たくさんの皆様が快くお手伝いくださいました。ありがとうございました。
みんなの心がつながり、サマーフェスティバルは一層和気あいあいと楽しいものになりました。本当にいいフェスティバルでした。
(今年のサマーフェスティバルの様子はこちらから)
-----------------------------
お子さんと登園してきたお母さんが、お子さんと一緒にお部屋に向かうと、ロッカーにリュックを入れて、玄関にもどってきました。お母さんの後ろ姿をこの子が追います。
「うわ~ん、うわ~ん。」泣きながら、お母さんにしがみついて離れようとしません。
先生が、この子の肩を抱いてなだめますが効き目はありません。お母さんも穏やかな声で諭しますが泣き声は大きくなるばかりです。
「遊べば大丈夫だからね。じゃあね。ちゃんとお約束の時間にお迎えにくるからね。それじゃ先生、お願いしま~す。」
「は~い。いってらっしゃぁ~い。」
お母さんの姿が見えなくなるとすぐに泣き止みました。それからホールでみんなと遊び始めました。こういうことを積み重ねて適応力を高めていくのですね。
「それじゃ先生、お願いしま~す。」
「は~い。いってらっしゃぁ~い。」
この軽やかな掛け合いを「いいなぁ」と思って聞きました。この「あ、うん」の呼吸をもたらすものは「宝」です。かけがえのない「宝」です。大事に大事にすべき「宝」で
す。
-----------------------------
朝の礼拝の様子(2017.8.22)
毎月曜日の朝みんなでホールに集まり礼拝をします。 |
-----------------------------
サマーフェスティバルで踊った「マッチョべリベリ」ダンスの練習の時のことです。
「さあ、マッチョべリべリですよ~。みんなが先生だよ。お家の人に教えてあげてくださいね。たのみますよ~。始まるよ~。」
快活な曲に合わせて子どもたちが踊りだしました。どうやら子どもたちの一番のお気に入りのところは♪「マッチョべリべリ、マッチョべリべリ、マッチョべリべリ、べリマッチョ。」♪のところのようです。
曲がこの部分になると、「待ってました」とばかりにピョンピョン飛び跳ねます。楽しくて楽しくてならないのです。なんとエネルギッシュなことでしょう。子どもたちの体にはエネルギーがたっぷり詰まっていることがよ~くわかります。
曲が終わると子どもたちが一斉にCDプレイヤーのところに集まってきました。プレイヤーを中心にして子どもたちの同心円ができました。子どもたちは何かを聞き逃すまいとして耳を澄ましています。
「・・・・。」
「わぁ~っ!」
歓声が上がりました。でも私には聞き取れません。
「ね、ね。今、何て言ったの?」
「『つけマッチョ』って言ったの。アハハハ。」
曲が終わって間をおいての「つけマッチョ」が愉快で愉快でならない子どもたち、この感性、「いいなぁ、いいなぁ」と思いました。
園庭のイチョウの木陰がさやさやと涼やかです。
聖心こども園 園長 金子 智