2017年11月8日水曜日

大事に大事に11・1「永遠の努力目標」

園長 金子 智

10月28日の作品展、大勢の皆様が作品に温かい眼差しを向けてくださいました。作品は子どもの分身です。本当にありがとうございました。

今年の作品展のテーマは「うた」です。



 私たちは保育教育の姿勢として「すべての子どもをありのままに受け入れ、心から愛する」と謳い、相手を「心から愛する」というのは永遠の努力目標であると自らに言い聞かせています。

 キリスト教では「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と教えます。「あなたの敵を愛しなさい」と教えます。もう少し具体的に言えば「愛とは例えそれがあなたの敵であったとしても相手を深く知り、相手の喜びや悲しみが自分のそれとなるところまで相手と一つとなることです。相手にとって一杯の水が極めて重要であるときに、例えそれがあなたの敵であったとしても、どんな犠牲を払ってもそれを飲ませてあげようとする意志と行動が愛です。」ということです。愛は確かに感情ですが、でもそれだけではありません。愛は知でもあるし、意志でもあるし、行為でもあるということです。
 生身の人間には難きことです。イエス様のご命令は本当に厳しいです。

 お釈迦様は「天上天下唯我独尊」ゆえに、絶対の価値があると教えてくれました。永劫の過去から永劫の未来にかけて私という人間は、一回しか存在しない特殊である。その唯一性一回性ゆえに尊いのだと教えてくれました。
 キリスト教では神様は一人一人に固有に、自分のよさを分け与えてくださっているがゆえに尊いのだと教えています。
 「お互いはかけがえのない存在なのです」という教えは共通です。それを思うとき「心から愛する」というのは永遠の努力目標でなければならないのだと思います。

 至らぬことの多い私たちであることは自覚しています。それでも私たちはそれぞれの立場でどうすることがよいのかしっかりと考え、それをはっきりとさせ、方策をもって、丹念に力を尽くしているのは本当です。「すべての子どもをありのままに受け入れ、心から愛する」をなすべき努力目標として受け止め、そうであろうと力を尽くしているのは事実です。

  保育教育実習をした方から礼状が届きました。
「・・・。今回の実習では3歳児と4歳児のクラスに入らせていただきました。前回、5月の実習では、靴下も自分の力でははけず、片付けの時間になっても遊び続けている子たちがたくさんいました。しかし今回、得意な表情で靴下をはく姿や、保育教諭が声を掛けるとすぐに片づけを始める子、まだ遊び続けている友だちに『もうお片付けの時間だよ。』と声を掛けている姿を見ることができました。4か月間での大きな子どもの成長を感じることができました。・・・。」と。
 お手紙を私たちの保育教育の評価と受け止めました。ありがたく読みました。



  赤く色づいた柿の実が 青空に映えています。