2018年11月1日木曜日

園長便り「大事に大事に」2018年11月1日

かけがえのない 一人ひとり
                            園長 金子 智


3日の土曜日にバザーを行います。今後も末永く継続できるように内容を見直しての実施です。どなたもお越しください。お待ちしています。

 出張に向かう道中、紅葉のトンネルをくぐりました。色づいた葉が青空に映えて見事でした。色づいた一枚一枚の葉、同じものの二つとありません。この葉はこれだけです。そう思ったらなお美しく見えました。
 山肌の見事な紅葉に見とれます。一本一本の木々の紅葉が鮮やかで輪郭が鮮明です。同じものの二つとありません。みんな違います。みんな違うのですが、山肌全体として調和の保たれた美しさを造り出しています。

 春、子どもたちにヒメオドリコソウを見せて、
「これ、ヒメオドリコソウというんだよ。園の庭にもたくさん生えています。でも、このヒメオドリコソウと葉っぱの大きさから、背の高さから、何から何までみんな同じものはないんだよ。胎内市中探したってないんだよ。日本中探したって、世界中探したってないんだよ。ずっと昔から今日までだってないんだよ。これからずっとずっと先までだってないんだよ。このヒメオドリコソウはこのヒメオドリコソウだけなんだよ。
 この園長先生もこの園長先生だけ。みんな一人ひとりも、みんな一人ひとりだけ。自分は自分だけなんだよ。他にはないんだよ。だから大事なんだよ。とってもとっても大事なんだよ。」と
話したことを思い出しました。次の2つの詩も思い浮かびました。


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 わたしと ことりと すずと
                金子みすず

   わたしが両手をひろげても、
   お空はちっともとべないが、
   とべる小鳥はわたしのように、
   じべた(地面)をはやくは走れない。

   わたしがからだをゆすっても、
   きれいな音はでないけど、
   あの鳴るすずはわたしのように
   たくさんのうたは知らないよ。

   すずと、小鳥と、それからわたし、
   みんなちがって、みんないい。

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        明日
                安積得也
   はきだめに えんど豆咲き 
   泥池から蓮の花が育つ
   人皆に 美しき種子(たね)あり
   明日 何が咲くか

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安心して園生活を楽しむ子どもを見ていると「みんなちがって、みんないい」、「そうだよなぁ」と思います。目を見張るごとくできることを増やしていく子どもを見ていると「人皆に 美しき種子(たね)あり 明日 何が咲くか」、「その通りだ」と思います。 「かけがえのない一人ひとりを大事に大事に育てていかなければ」と思います。

  赤く熟した柿の実が 秋の深まりを告げています。

秋の園児遠足①

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